「いたずら」を題材にしたジョーク／ギャグの本。KKベストセラーズからの依頼で、早稲田大学漫研内で原稿を募って作られ、「ワニの豆本」の第１弾のラインアップの１つとして発行されて累計20万部を越すロングセラーとなった。
前出「おならのブルース」と違って漫研の「活動」とは切り離して考えることにし、著者も「冒険グループ」という架空名義になっている。印税は初版の一部だけを部費に入れ、あとは書いたメンバーで「山分け」の形をとった。
みなで分けてしまえば大した額にならないとはいえ、以後、ビンボー学生には貴重な臨時収入が、かなり長期にわたってこの本の印税でもたらされることとなった。
が、そのことは同時に、
「テキトーに冗談書いただけでお金入っちゃうとは、なんと楽しくてボロい商売」
と、いささか安易に(?)、マンガより「ギャグ的文章書き」に精を出す漫研会員を２人ほど生み出すことともなった。その２人とは、ぼくと(１年先輩の)堀井雄二氏である。