三島橋(みしまばし)[神田川]

　面影橋の東方（下流）100mほどにかかる橋。水稲荷神社や甘泉園から物理的には最も近い位置にあるが、面影橋の交差点まで回らないと新目白通りに横断歩道がないし、反対側も橋を渡った正面にはぬけ道がなく、生活用というよりはお散歩用の橋という性格のほうが強い。

　ただ、このあたりの神田川はおおむね新宿区と豊島区の境界線となっているのに、この橋付近では昔の神田川の流路の関係か、「新宿区西早稲田」が川を挟んで豊島区内に食い込む格好になっており、この橋がなかったら、新宿区の視点から見れば「豊島区を経由せずに対岸に渡ることが物理的に不可能」ということになる。

　この位置にわざわざ橋がかかっているのも、もしかしたらそのせいなのかもしれない。
　いずれにせよ交通量が少ないのが幸いして、お花見の季節にじっくり川の流れと桜を眺めるのにはもってこい。上の写真は2004年3月下旬に訪れた際のもので、近くの老人介護施設から散歩にきたらしい集団が、のんびり橋の上に車椅子を並べてひと休みしていた。