東京で全国めぐり-和歌山県「わかやま喜集館」

　梅、みかん、白浜……豊かな自然、名物いろいろな関西の奥座敷・紀州和歌山のアンテナショップは、2004年2月に新装オープンした「わかやま喜集館」。
　富山、北海道などのアンテナショップも入居している有楽町駅前の「交通会館」地下1階にあり、富山県の「いきいき富山館」と向かい合っています。

　観光パンフレットや写真展示のイベントスペースなどもありますが、やはり楽しいのは特産品即売コーナー。
　ご存知「紀州の梅干」をはじめ、海の幸、山の幸が盛りだくさん。同じフロアには別にもう１軒、「うめ八」という梅干専門店もあり、スーパーで売ってる梅干では飽き足りないファンには魅力的な一角といえそうです。

　といいつつ、実際に店内を覗いてみて個人的に気に入った（というか、のけぞった）のは、レジの奥のほうにある備長炭関連の商品コーナー。

　備長炭って、名前は知っていても産地がどこかは知らない人が案外多そうな気がします。実はこれ、紀州田辺藩の城下で炭問屋を営んでいた「備中屋長左衛門(びっちゅうやちょうざえもん) 」が、地元・田辺産の硬くて高品質な炭を江戸に出荷するのにあたってつけた商品名だそうで、要するに和歌山県の特産品なのです。
　というわけで、このコーナー、化粧品とか健康食品、その他さまざまなグッズに備長炭を応用した商品が並んでいるのですが、中でもびっくりなのが写真の商品。なんとこれ、備長炭そっくりなクッキーで、試食も可能です。　
　田辺市内の「富美堂」という和菓子屋さんが製造販売している、商品名「白炭クッキー」というものだそうで……あまりにもホンモノの炭そっくりで、なおかつ試食してみたらけっこうおいしかった（フツーにクッキーの味です）ので、思わず話のタネに1袋買ってきてしまいました。
　インターネットで調べまわったところ、地元のおみやげ屋さんでは税込315円で売られているらしいのですが、ここではちょっとだけ高くて1袋税込367円でした。
　これ以外にも、同じ製造元の「マカロン」とか、別の製造元の飴とか、いろいろ真っ黒けなお菓子が揃ってます。でもやっぱりこの「白炭クッキー」のインパクトにはちょっと負けるかも。
※なお、いろいろ探してみましたが、この商品は通販では手に入らないようです。

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